スマホで電話を多く使う人にとっては通話料金は大いに気になる要素です。通話料金の節約は、どういう相手とどのくらいの時間(5分、10分程度なのかそれ以上なのか)通話するのか、音声通話品質は重視するのか、通話をするエリアは、などを見極めて都合の良いキャリアのかけ放題を選ぶことです。
そこで、通話品質の比較整理については当該記事で明らかにしたので、このことを踏まえながら、格安SIMの"かけ放題"サービスが各キャリアでどうなっているかを見ていきたいと思います。
大手キャリアのかけ放題はこうなっている
ではまず、大手4キャリアの内容を見てみましょう。
通話方式は全キャリアともVoLTEで、楽天モバイルはRakutenLinkアプリ使用時はRCSになります。
通話料金 | 家族間通話 割引 | 5分かけ放題 オプション | かけ放題 オプション | |
Rakuten Mobile | 22円/30秒 | なし | 標準電話アプリ使用 (VoLTE) 15分かけ放題 1,100円 | RakutenLink使用時 国内通話無料 |
NTT docomo | 無料 | 880円 | 1,980円 | |
au | 1,980円 60才以上は880円 | |||
SoftBank |
Rakuten Mobile
au
SoftBank
楽天モバイル以外の3キャリアは見事に足並みが揃っています。
- 家族間通話が無料
- 5分かけ放題が880円
- かけ放題が1,980円
- 60才以上の特典はau、SoftBankだけ
サブブランド等のかけ放題はこの通り
このグループも通話方式はすべてVoLTEですが、家族間無料通話のサービスはありません。
通話料金 | 短時間無料通話 | かけ放題 | その他 | |
ahamo | 22円/30秒 | 5分"かけ放題"無料 | 1,100円 | |
UQmobile | 10分"かけ放題"880円 コミコミプランは10分かけ放題が標準装備 | 1,980円 | 月合計60分まで660円 60才以上は"かけ放題"880円 | |
povo2.0 | 5分"か"け放題"550円 | 1,650円 | ||
Y!mobile | 10分"かけ放題"880円 | 1,980円 | 60才以上は"かけ放題"880円 | |
LINEMO | 5分"かけ放題"550円 | 1,650円 |
UQmobile
Y!mobile
- 通話料金は大手キャリア本ブランドと同じ22円/30秒
- 短時間無料通話は5分かけ放題のキャリアと10分かけ放題のキャリアがあり本ブランドよりは安い
- かけ放題はキャリアによっては安い
- ahamoがダントツに安い
ahamo
MVNOの"かけ放題"
MVNOも家族間無料通話のサービスはありません。
通話方式 | 通話料金 | 短時間無料通話 | "かけ放題" | 特記事項 | |
楽天モバイル | 標準アプリ/ VoLTE | 22円/30秒 | 15分かけ放題 1,100円 | - | |
RakutenLink/ RCS | 無料 | ||||
日本通信SIM | VoLTE | 11円/30秒 | 5分"かけ放題" 390円 70分"かけ放題" 390円 | 1,600円 | 合理的かけほプラン 3GB"かけ放題"付き 2,728円 |
HISモバイル | VoLTE | 9円/30秒 | 5分"かけ放題" 500円 | 1,480円 | 1GB"かけ放題"付き 2,030円 100MB未満の月は 1,770円 |
J:comモバイル | VoLTE | 22円/30秒 | 5分"かけ放題" 550円 60分"かけ放題" 1,650円 | - | 60才以上割引あり |
IIJmio | VoLTE | 11円/30秒 | 5分"かけ放題" 500円 10分"かけ放題" 700円 | 1,400円 | ファミリー通話割引あり |
mineo | 標準アプリ/ VoLTE | 22円/30秒 | 10分"かけ放題" 550円 10分超過後11円/30秒 | 1,210円 | 10分/月通話パック 110円 繰越可能 |
mineoでんわ/ プレフィックス | 10円/30秒 | - | - | 長電話を防ぐお知らせ機能あり | |
AEON MOBILE | プレフィックス | 11円/30秒 | 5分"かけ放題" 550円 10分"かけ放題" 935円 | 1,650円 | 60才以上割引あり |
NUROモバイル | 標準アプリ/ VoLTE | 22円/30秒 | - | - | - |
NUROモバイルでんわ /プレフィックス | 11円/30秒 | 5分"かけ放題" 490円 10分"かけ放題" 880円 | 1,430円 | 専用アプリなしで オートプレフィックス |
- 案外VOLTEが使われているがMNOの料金より安い設定が半数ある
- 短時間無料通話料金はサブブランド等のグループとあまり変わらない
- かけ放題料金はサブブランド等のグループより少し安い
まとめ
MVNOの"かけ放題"比較は整理していて楽しくなるくらい各キャリアが個性的でいいですね。案外、VoLTEを使っているキャリアが目に付きます。どうもこの1,2年で通話方式と料金が変わってきているようです。
通話品質に関する前の記事から繋げてみると、品質と料金設定がどんどん動いているようです。利用者にとって高品質低価格の方に動いているように思えます。電話を多用する使い方の人はどの"かけ放題"を選ぶかで通話料金を含むスマホの月額利用料を大きく左右するはずです。
VoLTEを半額で提供する、日本通信SIM、HISモバイル、IIJmio、mineoはすごいですね。MNOの基準となる料金設定と比較して考えると、MVNOの表の中身は特徴がそれぞれあって本当に面白いです。
ただ、契約するキャリアを選ぶ際は、この通話以外の要素から絞り込んで、通話面をこの記事の内容で確認・加味して選択するという流れでしょうね。
もし、仮に、通話しか使わない前提で格安SIMを利用するなら、基本料金が安くアプリ使用で国内通話無料の楽天モバイルか基本料金がなく、通話定額だけで利用ができるpovo2.0は面白いですね。