そもそも、格安SIMとはどういう意味なのか? 当ブログで、格安SIMに関する記事を紹介していますがその原点となる言葉の意味をこの記事で改めてわかりやすく簡潔に説明します。そこでキーワードになるのがMNOとMVNOです。
格安SIMとは… 端的にこういうこと
格安SIMはざっくり言ってしまえば、大手3大キャリアより大幅に安く利用できる通信キャリアをいいます。
どのくらい安いかというと、端末代を別にして、プランやオプションにもよりますが、大手3大キャリアのスマホの月額料金が5,000円位~7,000円位だと思いますが、格安SIMは低容量ユーザー(月間通信使用容量が3G位まで)なら月額1,000円程度、中容量ユーザー(月間通信使用容量が20G位まで)で、月額3,000円程度、高容量ユーザー(月間通信使用容量が100G位まで)でも、月額5,000円程度で済んでしまうという具合です。
格安SIMの使い方
SIMフリーのスマホ端末に、格安SIMキャリアと契約をして送られてくるSIMカードを装着するか、オンラインで入手したe-SIMをセットアップして利用します。一部のキャリアでは店舗対応もありますが、大半は契約から利用、不明点や不具合の相談、解約などに至るまで、すべてオンラインで行います。
大手キャリアのショップでなんでもやってもらっていた人はSIMカードを見たこともないようですが、こんな感じのものです。
そしてこんなふうに送られてきます。
そしてこのように装着します。
格安SIMのメリット・デメリット… 向いている人
ここでは格安SIMのおおむね契約~使用開始までの入口におけるメリット・デメリットをまずはお伝えします。格安SIMのメリットは単純明快、文字通り料金が安いことです。
そして入口おける最大のデメリットはショップの人に頼らずほとんどのことを自分だやる覚悟が必要だということです。これまで、ケータイ・スマホに関することをすべて店舗に依存していた方々はまずここで大きい関門を迎えます。しかし、今や楽天、Amazonなどの通販サイトでのショッピング、ネット銀行、ネット証券、ネット保険等でオンラインでのやり取りをしている人達からすれば何ら障害ではなく、むしろスピーディーにことが運ぶことを喜ばしく思います。
この全面的にオンラインのやり取りでも問題のない人は格安SIMをを大いに楽しむことができます。これまで店舗に依存してきた人で今後もそれしか考えられない人は、楽天モバイルや店舗での対応が可能な大手キャリアのサブブランドに絞って検討するのが良いでしょう。それ以外の格安SIMにはかかわらないほうが良いでしょう。ただ、オンラインのやり方には多少の不安はあるものの、電子マネーなどを使えるような人であれば、一歩踏み出していろいろ試してみるのもITリテラシーの勉強にもなるし、楽しい思いもできると思います。
格安SIMの通信キャリアをMNOとMVNOの言葉の意味から整理してみました
格安SIMの対象通信キャリアとその位置づけを理解して把握するためにMNOとMVNOの言葉の意味からお伝えします。これは携帯電話会社自身がサービスを提供している形式と自社で設備をもっていなくて携帯電話会社から設備を借りてサービスを提供している形式という区分けで、まずはこの2グループに分けて見ていきます。この整理の仕方によって基本的な特性区分が鮮明に見えてきます。これを見れば、乗り換え検討する人にとってまずは大筋の絞り込みが可能になると思われます。
MNO、MVNOとは
MNOとは、モバイルネットワークオペレーターで、移動体通信事業者自身が提供しているサービスということになります。この中でもさらに2つに区分します。なお、区分のしかたは諸説がありますが、当サイトではこのようにさせていただきました。
MVNOは、モバイルバーチャルネットワークオペレーターで、MNOの移動体通信事業者に対して仮想移動体通信事業者になります。通信設備を自ら開設しておらず、MNOの移動体通信事業者から通信回線を借り受けてサービスを提供している事業者ということになります。
では、それぞれのグループ別に具体的に通信キャリアを確認します。
MNOグループ
先行して事業展開をしてきた3社が大手3大キャリアと言われてきましたが、楽天モバイルが近年後発参入して現在は4社がMNOとなっています。
MNO | |
大手キャリア (本ブランド) | NTTdocomo(eximo irumo) au SoftBank 楽天モバイル |
サブブランド or 低料金プラン | NTTdocomo系 :ahamo au系 :UQmobile povo2.0 SoftBank系 :Y!mobile LINEMO |
MVNOグループ
現在、MVNO事業者というのは相当な数があるようですが、当サイトでは、その中から多く話題にあがる人気ブランドに限定して下記の通り紹介しています。
利用している回線 | MVNO |
NTTドコモ | OCNモバイルONE 日本通信SIM HISモバイル |
au | J:COMモバイル |
SoftBank | b-mobile |
複数回線 | IIJmio(NTTドコモ au) mineo(NTTドコモ au SoftBank) AEON MOBILE(NTTドコモ au) NUROモバイル (NTTドコモ au SoftBank) |
まとめ
自前の回線設備でサービスを提供するMNOには、まず大手キャリアとしてNTTdocomo、au、SoftBank、楽天モバイルの4ブランドがあり、こちらはショップが存在します。楽天モバイルを除く3社にはサブブランドや低料金プランのブランドがあり、こちらはショップがあるものとないものがあります。
一方、自前の回線設備を持たずにMNOから回線設備を借りてサービスを提供するMVNOには多くのブランドがありますが当サイトではこの中から人気のブランドに限定して取り上げています。MVNO各社はMNO勢よりも低料金を武器に、それぞれ特徴のあるサービスを掲げて競合しています。
結論:当サイトでは格安SIMこのようにの定義します
楽天モバイルと上記のMNOのサブブランド・低料金プラン、上記のMVNOグループを当サイトでは格安SIMと定めます。