格安SIM概要

通信容量を超過して通信速度制限により低速モードになるとスマホの使い勝手はどうなるのか

ギガを消費して通信容量を超過して低速モードのなってしまったら

料金プランで設定されているデータ通信容量の上限を超過すると通信速度制限により低速モードに制限されます。その場合、スマホの使い勝手はどうなるのか。

格安SIMのキャリアによっては、大手キャリアにはない、便利な機能があるようです。節約と利便性の確保について、調べたことをこの記事では紹介していきます。

データ通信容量の上限を超えたら通信速度制限で低速モードになります

どのキャリアでも、無制限プランを除いて通信容量の上限が設定されているプランでは、当月末まで低速に通信速度制限されます。このことで何ができて何ができないのか。

大手4大キャリアでは通信速度制限がこのようになっています

”通信速度制限”特記事項
楽天モバイル速度制限なし無制限のワンプラン
NTTドコモ(従来プラン)128Kbpsギガホプランは”通信速度制限”後の速度が1Mbps
ahamo無制限楽天モバイルと同じ無制限プラン
irumo128/300Kbpsプラン0.5GBのみ128Kbps
au128Kbps使い放題MAXは無制限
SoftBank128Kbpsメリハリ無制限は無制限

通信速度制限になったらいつも普通にしていることができる? できない?

では、"通信速度制限"により128Kbpsまで低速になるとどんな支障があるのか? わたしたちがいつも普通にしていることができるのかできないのか見ていきます。そのいつも普通にしていることは、どれだけの速度を必要としているの?

アプリ作業レベル必要な通信速度補足
LINEテキスト128kbps
通話128kbps問題なくできる可能性が高い
ビデオ通話3~10Mbps以上
ネット検索やwebサイトの閲覧テキスト・画像1~10Mbps300~500kbpsだと反応速度にストレスを感じる
テキストは反応しても画像は遅れる
SNSX(Twitter)500kbps
Instagram1~2Mbps画像が高画質ならさらに高速が必要かも
facebook500kbps
地図Googleマップ
Yahooカーナビ
500kbps500kbpsは最低ラインであり1Mbpsはほしいいところ
音楽の再生音楽アプリ300Kbps最低でも200~300kbpsはほしい
快適には1Mbps以上か
高音質なら2~3Mbps以上
youtubeHD720p2.5Mbps
HD1080P5Mbps
4K20Mbps
くれぐれも感覚的な目安です

"通信速度制限"に対する便利機能はMVNOが優秀

"通信速度制限"について、大手3大キャリアはわずかな例外を除いて足並みをそろえて容赦なく制限されていました。一方、格安SIMはそれが少しお手柔らかで、MVNOの中には便利機能を備えたキャリアも見られます。

通信速度制限を防止する データ通信量の上限を超過しないように調整できる 『速度切替機能』

通信速度を高速から低速・低速から高速に自分で切り替えられる機能です。月内で、消費容量を確認しながらこの機能を使えば、”通信速度制限”しないようにコントロールできます。

通信速度制限で低速モードのなったときに助かる 『バースト機能』

スマホを快適に使用するにはデータを読み込む速さが重要ですが、低速モードでは通信速度が遅いためどうしてもデータ読み込みが遅く、ストレスを感じてしまいます。

バースト機能は、通信の始めの部分だけ「高速通信」を行いデータ読み込みを補います。

動画などの大きなデータでも高速通信で多くのデータを読み込んでおくため、表示や再生がスムーズになります。

通信速度制限を回避できるかもしれない 『データくりこし機能』

余った容量を翌月に繰り越せる機能ですが、これも上記の2つの機能に加えて、通信量の上限を超えないようにすませるありがたい機能だと思います。

格安SIMキャリアの”通信速度制限”と便利機能比較

この比較表では、データ通信量無制限で速度制限が発生しないワンプランの楽天モバイルは比較の意味がないので除外しています。

”通信速度制限”の
の速度
速度切替
機能
バースト機能データ繰越機能
ahamo1Mbps
UQモバイル1Mbps/トクトクプラン
    コミコミプラン
300kbps/ミニミニプラン
povo2.0128Kbps
Y!mobile300kbps
LINEMO300kbps
OCNモバイルONE200Kbps
日本通信SIM / HISモバイル128Kbps
J:COM MOBILE  1Mbps/大容量プラン
 200kbps/小容量プラン
IIJmio200Kbps
mineo200Kbps
AEON MOBILE200Kbps
NUROモバイル 1Mbps/大容量プラン
 200kbps/小容量プラン

まとめ

通信速度制限によって低速モードになってしまったらスマホの使い勝手はどうなるの?格安SIMの便利機能の表からうかがえたのは、MNOにはほとんどないですね。料金自体が安めの設定のところもないですね。各社、必要なデータ通信量のプランを選ぶように、また不足した場合は追加オプションなりで対処するように促しているように思いました。多少の過不足は、繰越機能やその他の便利機能を使えるキャリアならうまく使ってくださいというところでしょうか。

忙しくて、細かいことをやっていられない、気にしていられないという人は、そもそも格安SIMなどに目が向かなかったでしょう。そういう人は、4大キャリアか、サブブランドなどを含むMNOの範疇が安心ですね。

やはり、細かいことまで管理できるまたはそれを楽しめるような人で、乗換えやサブ回線の検討の際には、上の表は役立つものだと思います。

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